介護観を前面に

介護の仕事をある程度していると、「介護観」と言うものを持つようになります。
この介護観は時に介護職同士、もしくは介護をする側とされる側の間に障壁を生み出します。

例えば、既に食事を摂取する事が難しい高齢者の方に対して、「本人が食べたいと言っているから何とかして食べてもらう」と言う介護観と、「食べる事が難しいから食事は無理に食べて頂かず、それ以外の事で満足度を高めて頂く」と言う介護観。
それぞれの介護観はどちらも「ご本人様の事を想ってのケア」である為、「どちらも正しい」と言えます。

ですが、「食べさせたい。」と思っている人と、「食べさせたら危険」と思っている人が同時に存在すると「一体どうするの?」となります。
どちらも正しい介護観であるがゆえに、「食べるのか、食べないのか」全く真逆なケアの中で、答えを出していかねばなりません。
これを解決するには、お互いの介護観を「高齢者の方を軸に」深堀りしていく必要があります。
「食べたい。」と仰っている方の想い、既往歴、内服薬、生活歴、ご家族様の想いや理解、主治医や医療的サポートの環境がどの程度整っているのか?なども同時に考えていき、より良い選択をしていくようにします。
つまり、高齢者の方の「こう生きたい」と言う願いを叶えようとすると、少なからず関わる人達の想いや価値観と言う介護観が最低限必要になります。ここに、知識や経験を織り交ぜながら、より答えに近づけていきます。

介護に答えはない。と、言われる事が多いのですが、「答えは出さなくてはなりません。」
多くの人が関わる中で、様々な価値観をぶつけ合いながら答えを出していきます。

介護業界には優しすぎる人が多く、自分の介護観を強く前面に出せない人が多い傾向にあるのですが、介護を受ける人の為にも「自分の介護観に自信を持って、強く出していって欲しい」と思います。

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