多くの介護施設の現場を聞くと、虐待が当たり前のように行われている現実がある事に気付かされます。では介護施設では虐待が当たり前なのか?と言うと決してそうではない。全く虐待とは無縁な施設も多くある。
では虐待が起きている施設と、そうでない施設の違いは何なのか?それは施設が捉える虐待が何なのか?によって全く結果が変わってくる。と言う事である。施設が虐待を絶対悪として、日々職員の言動に目を光らせる事で、職員の虐待についてどの様に考えているのかが分かる。何度も何度も繰り返し職員と目線合わせをする機会を設ける事で、職員の虐待への意識が施設が捉えている虐待の意識とリンクしてくる。これにギャップがあると、現場で起きているストレス過多の結果、発生しうる虐待の芽を摘む事が出来ないまま虐待が発生してしまって、それを見て見ぬふりをする職員が日増しに増えていく中で、虐待が日常的な事になってしまうのでは無いかと思う。大切なのは伝え続ける事と、矛盾を改善していく事。