介護士のアンテナ

介護職が働く現場では、介護職ならではの気付きが大切な場面があります。「いつもとちょっと違う。」「何か変だ」と言う気付きは、医師や看護職よりも感度が高い事があります。それは単純に、医師や看護職よりも介護職の方が多くの時間を共に過ごしていると言う事もありますが、見ている視点が違うのでは無いかと思います。

例えば専門職と言われる、医師や看護職、理学療法士や言語聴覚士などは自分の知識や専門領域を発揮出来る部分を集中的に観察しています。介護職の専門領域は「人が生きている事」と言う、人間そのものに観察の視点を集中させているのです。

結果的に介護職が気付く異変には、その方の人としての変化が含まれているのです。これは、身体的変化、内科疾患的変化、認知症の進行的変化を含むのですが、細かい専門的な事は分からなくても、目の前の高齢者の方の「何か変わった」と言う事にとても敏感に気付く事が出来るのです。

私はこの「介護職の気付き」は、時に専門職の方の判断を凌駕する時があると思っています。ただし、この気付きには根拠がない事が殆どです。気付いたら速やかに専門職に共有し、根拠に基づいた判断をしていただくようにしましょう。

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